スコットランドのネス湖で8月下旬、古くから目撃情報が絶えない未確認生物「ネッシー」の大規模捜索が行われることになりました。新技術も駆使した半世紀ぶりの「大捕物」で、長年の謎に迫れるか注目されています。
企画したのは、ネス湖の観光拠点「ネス湖センター」と独立のボランティア調査チーム。8月26、27の両日に行われる捜索は、1972年に別の調査団体が実施して以来の大規模なものになるそうです。楽しみですねー♪
今回の特徴は、新しいテクノロジーを利用することです。湖の上空に赤外線カメラを搭載したドローンを飛ばし、水中の熱画像を撮影するほか、ネッシーの「鳴き声」を探ろうと、水中聴音装置を使って音響信号を検出します。
また、ネス湖センターは新たな「ネッシー・ハンター」を開拓しようと、捜索当日に湖面に不可解な動きがないかを監視するボランティアを募集しています。
ネッシーの目撃記録を27年間分析しているゲーリー・キャンベルさんは「過去の捜索では、説明がつかないような証拠も見つかった。技術の進歩で、今回はもっと成功すると期待している」と新発見へ胸を膨らませています。
さて、結果はいかに?
ネッシーの住処になっているネス湖は、ラムサール条約の登録地で全長35km幅約2km、水深最大230m でとても細長い湖です。断面にすると逆三角形になっています。このネス湖の特徴は淡水なのですが、水の色がかなり濃い茶色なので「黒い湖」に見えます。これは、決して水が汚いわけではなく、むしろ水自体はとても綺麗です。ただ、ピート(スコッチのフレイバーに大切な材料)と呼ばれる泥炭が原因です。観光クルーズに参加すると、船長さんが解説してれるのですが、このピートによって水中が見えないためにネッシーは未だに見つからずに生息できるんだそうです。信じるか信じないかはあなた次第ですが、ここに来ると本当にネッシーがいるような気持ちになります。なにが起きてもおかしくない雰囲気を持つ場所です。
ほかにも興味深いのは、ネス湖の表面は海抜100mでグレート・グレン断層に沿っています。地質データによると、この断層は700億歳です。気が遠くなりますね。。。そして、ネス湖の平均気温は5.5℃にもかかわらず、寒い冬でも凍ることはありません。どうですか?ネッシーがいそうな気になりませんか?
岸辺には13世紀に建てられ17世紀に破壊されたアーカート城の廃墟があり、夏のシーズンにはバグパイプの演奏者がいるので観光気分を最高に盛り上げてくれます。14世紀のスコットランド独立戦争時には激しい戦いの舞台にもなりました。イングランド軍に占拠されていた時期もあったようですが、その後はスコットランドの王城として、また住居としても利用されていました。しかしながら、ジャコバイト軍との戦いにより城としての機能が失われてしまい、17世紀末には放置され廃城と化してしまいます。
寂しい廃城にみえますが、ビジターセンターもありスコットランドのお城の中で3番目に訪問者の多い場所となっています。
エディンバラから日帰り旅行が場所ではありますが、時間が許すのであればインバネスで1泊して市内観光をしてからスカイ島を訪れるのがおススメです。
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