クイーンズビューと漱石がいやされた村

https://youtu.be/BUHF-yCQ68s?si=ncHbek_r-2-bLAc9

1866年に、ヴィクトリア女王が、この地を訪れて以来、観光地になった場所です。
でも実は、14世紀に、スコットランド国王ロバート一世の妻、イザベラ女王(Isabella of Mar)が旅の途中に好んで留まった場所とも言われています。

どちらが正解にしろ、展望台へ行くと納得の風景が目の前に広がります。
歴史的理由を抜きに、「これは女王のための景色だな」と思ってしまいました。

        

川のように見えるのはタメル湖です。少しクイーンズビューは降りてきた場所にタメル橋があり、「音の風景画家」と呼ばれるメンデルスゾーンがスケッチした橋としてファンの間でが有名です。

さて、クイーンズビューを訪れる起点はピトロッホリーがいいでしょう。約100年前にロンドン留学中の夏目漱石が滞在した小さな村ですが、人気のリゾート地でもあります。

   

夏のシーズンの宿泊は数か月前でないと予約ができないので気をつけてくださいね。村の規模のわりに、登山やウイスキー蒸留所などのアクティビティが充実しており、なによりも漱石が見たであろう昔から変わらないスコットランドの壮大な原風景を今も楽しむことができます。

1902年の秋、ロンドンに留学していた夏目漱石。ジョン・ヘンリー・ディクソンの招きでスコットランドのピトロッホリーを10日間訪れ、短編小説「昔」の中で100年前の村の様子をこのように書き残しています

〜ピトロクリの谷は秋の真下にある。十月の日が、眼に入る野と林を温かい色に染めた中に、人が寝たり起きたりしている。

十月の日は静かな谷の空気を包んで、じかには地にも落ちて来ぬ。と言って、山向こうへ逃げても行かぬ。

風のない村の上にいつでも落ち着いて、凝と動かずに霞んでいる。その間に野と林の色が次第に変わって来る。

酸いものがいつの間にか甘くなる様に、谷全体に時代が附く。ピトロクリの谷は、此の時百年の昔し、二百年の昔しにかへって、安々と寂びて仕舞ふ。〜

■引用元「現代日本文学全集第19編 夏目漱石」より

小説から感じ取れるように、ロンドンでの生活に疲弊していた彼は、スコットランドののどかな秋の田舎風景に心癒され、人懐っこいスコットランド住民との対話で心身ともに癒されたこと間違いありません。

ピトロッホリーへのアクセスはエディンバラからバスか電車で約2時間です。乗り換えもありません。ベストシーズンは4月~10月です。夏が終わると、休みに入るお店がでてきたり営業時間が短くなったりするので、9月以降は気を付けてください。

夏目漱石のあなたへ!!

夏目漱石が宿泊した家は貴族の邸宅として使用されていましたが、現在はダンダラック・ホテルとして運営されています。その為、一般客の私たちも宿泊することができるので、漱石ファンの方は是非訪れてみてください。

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