忠犬ボビーのほのぼのしたお話のある墓地ですが、実は世界で1番怖い場所として知られています。
Welcome to the Most Haunted Graveyard in the world. Safety Not Guaranteed. – The Dairy Beast
◆ジョージ・マッケンジーの呪い
グレイフライアーズ・カークヤードを有名にした逸話の1つが、チャールズ2世の上級官史サー・ジョージ・マッケンジーの呪いです。ジョージ・マッケンジーは、キリスト教長老教会派へ執拗な迫害を行ったことで、名前に「Bloody(血に染まった)」が付けられるほど極悪非道な人物でした。マッケンジーは、1200人のキリスト教長老教会派を墓地内にある刑務所に投獄し、そのうちの約1000人を残忍な方法で虐殺しました。彼は拷問が趣味で、収容された人々が飢餓で苦しみ、身体をバラバラにされる様子を見るのが好きだったとか。さらに惨いことに、マッケンジーは切断した頭部をグレイフライアーズ・カークヤードの鉄柵に突き刺したとも言われています。1691年に死亡したマッケンジーの遺体は、墓地にある霊堂に封印されていましたが、1999年に寝る場所を探してうろついていたホームレスが霊堂のドアを開けてしまい、その封印が解かれたそうです。
いまでは霊堂のドアは鉄のチェーンで堅く閉ざされていますが、チェーンで閉ざされた扉はより一層怖い雰囲気を漂わせています。マッケンジーの霊堂周辺では、「手を切られる」「かまれる」「引っかかれる」「意識を失う」など多くのポルスターガイスト現象が訪れた人から報告されており、その数は500件以上にのぼります。心霊現象の報告が後を絶たないたまめ、エディンバラ市庁舎は墓地の一部への一般来訪を禁止し、その代わりにガイドツアーを組むことになりました。その後、マッケンジーの霊堂は多くのテレビ番組で特集を組まれ、その名はイギリス全土で有名になりました。
この霊堂を訪問する中でも勇敢(もしくは無謀)ともいえる人は、ジョージ・マッケンジーの墓の前で子守歌を歌うといいそうです。これによりマッケンジーの霊は怒り狂うそうです。子守歌の歌詞は次の通り
Bluidy Mackingie, come oot if ye daur, lift the sneck and draw the bar
◆ヴォルディモート卿のお墓
グレイフライアーズ・カークヤードのすぐそばには、Elephant House Cafe があり、「ハリーポッターシリーズ」の著者J.K.ローリンズがそのカフェでハリーポッターを書いていたことで一躍有名になりました。グレイフライアーズ・カークヤードには、ハリーポッターに登場する架空の魔法使いヴォルディモート卿のモデルになったと言われるトーマス・リドルのお墓があり、いまでは多くのハリーポッターファンが訪れてお花や手紙をリドルさんのお墓に置いていく光景が見られます。
◆掘り返された死体
1800年代、エディンバラ大学医学部がある研究プログラムを発表し、その研究のために多くの死体が必要になりました。この話に目をつけたのが、いわゆる死体泥棒で、医学知識のない泥棒がグレイフライアーズ・カークヤードに埋葬されたばかりの多くの死体を掘り返し、地元の学生に売却する死体ビジネスが横行しました。その結果、死体から発生した疫病があっという間に市民に伝染するはめになってしまいました。
エディンバラで肝試し、チャレンジする価値はありますよ!
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