アイリーン・ドナン城 007を訪ねて

スコットランド北西部のハイランド地方に横たわるデュイック湖。この湖に浮かぶのが、『スコットランドで一番美しい』と称されるアイリーン・ドナン城です。

1220年、時のスコットランド王によって建造されたこの城は、18世紀にはジャコバイトの反乱の拠点となり、敵対勢力の手によって破壊されてしまいます。その後は長らく廃墟となっていましたが、20世紀を迎えてから再興され、現在は一般公開されています。

 趣深い古城は、数多くの映画の撮影が行われた場所としてもその名を馳せています。

『ハイランダー/悪魔の戦士』や『エリザベス:ゴールデン・エイジ』、『ウォーター・ホース』など、いずれの作品でも印象的な場面に登場しますが。特筆すべきは『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』。この映画におけるアイリーン・ドナン城は、ジェームズ・ボンドが属する英国の諜報機関MI6のスコットランド支部という設定なのです。

お城へ入る前に石橋がありますが、ロケ地に使われただけあって映画のワンシーンを思い出し歩きながらドキドキしました。独特の雰囲気がありますね。遠くから見ても、近くに行っても確かに威厳のある美しいお城です。場所はハイランドを北に上がってスカイ島に行く途中にあるので、忘れずに立ち寄ってください。

   

季節によっても時間帯によっても、豊かな表情を見せてくれるお城です。スコットランドで一番写真を撮られるお城でもあるそうです。

↓↓↓ 内部のワンショット。時間が許せば見学をおススメします。

このアイリーン・ドナン城へ行くには、エディンバラやグラスゴーからハイランドの入り口であるグレンコーを通って来ることになります。ここにも007のロケ地があります。『スカイフォール』で、ボンドとMが車を降りた場所です。

もともと観光客の多い場所でしたが、映画が公開された翌年の観光客数は前年比42%アップだったそうです。アデルの歌がぴったりの映画でしたね。

coe(コー)=谷 という意味なんですが、ドライブしていると氷河に削られた谷に吸い込まれそうになります。電車もいいですが、やはりこの辺りはレンタカーで行くのがおススメです。5月にスカイ島へ向かう途中、短い時間でしたが雪が降ってきたのを思い出しました。ちなみに写真に写っている1本道は国道です。羊や鹿の横断注意ですからね。

のどかに見えるグレンコーにも血なまぐさい物語があります。またご紹介したいと思います。

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