ご縁があってペルー料理とコーヒーのイベントを2月11日に名古屋で開催します。初めてのイベントなので、ワクワクとドキドキが入り混じってメンタルが混乱を起こしています。
事の始まりは、もう1年半ほど前に在日のペルーの方から「ペルーで品質のいいコーヒー豆が採れるのに、日本での扱いがない農家がある。なのでダイレクトトレードをしたいんです。」という相談からでした。確かにペルーのコーヒー豆を見かけることはあっても、他の産地と比較するとレアだな。という印象はありました。そもそも日本でのペルーのイメージといえば、アルパカ、観光地のマチュピチュやナスカの地上絵です。食べ物は。。。???本当に情けないのですが、全くイメージできませんでした。
ペルーってどんな国?
ペルーは日本の3.4倍、南米で3番目に大きい国です
【首都】 リマ
【公用語】 スペイン語・ケチュア語・アイマラ語
【人口】 約3,370万人
ペルーは大きく分けて3つのエリアがあります。
・海岸地帯
・山岳地帯
・アマゾン(ジャングル)地帯
地域によって地形・天候・文化などが大きく異なり、世界で最も多様性のある国とも言われています。
※位置的に勘違いされやすいのがチリ。ペルーの下の細長い国ですから気を付けましょう。
世界遺産と黄金の国
ペルーのは12カ所の世界遺産があります。旅行、歴史、考古学好きには夢のような国です。
◎マチュピチュ
◎クスコ市街
◎チャンチャン遺跡
◎リマ歴史地区
◎ナスカの地上絵
◎カラル遺跡
◎アレキパ歴史地区
◎カパック・ニャンアンデスの道
◎ワスカラン国立公園
◎マヌー国立公園
◎リオ・アビセオ国立公園
なぜ、こんなに世界遺産が多いのか?
それは紀元前3000年頃までさかのぼります。いくつかの文明が栄え、衰退しの繰り返しがあった結果、南米をすっぽりと覆ってしまうほどの大文明インカ帝国が花開いたためです。その文明の片鱗がペルー各地に残っています。特にマチュピチュがあるクスコは全盛期のインカ帝国の首都であり中心地であったので、今なおその栄華を感じる遺跡を目にすることができます。
そして15世紀スペイン人が金や銀を目当てに侵略してきます。「黄金の国」と呼ばれた由来です。
内戦で弱体化していたインカ帝国を圧倒的な軍事力と巧みな話術で征服し、当時のトゥパク・アルマ王を処刑し、最後の皇帝をなくしたインカ帝国はスペインの植民地となったのです。
国も言葉も財産も信仰も奪われた250年の支配を経て、1821年7月28日にペルーは独立宣言をしました。南アメリカ全体を250年間統括していたペルー副王領の首都はリマでした。
現在の大統領府や政府機関が位置するリマの旧市街地や、歴史ある地方都市では、今でもその名残りが色濃く残っています。歴史を感じさせる古い建造物がまだたくさん残っているので、まるでスペインにいるような錯覚を起こすくらいです。
日本人は幸い植民地にされた経験がないので、ピンとこない感覚ではあります。他に国を訪れたとき分かりやすいのが、古い建造物と言葉そして食べ物です。少しだけですが歴史に触れたとき、何とも言えない陽と陰の感情が入り混じります。ペルーを訪れる機会があったら、そんな場面に遭遇するのかな。と思っています。
ペルー料理 美食の国
日本ではあまり知られてしませんが、(旅行業界のグラミーやオスカーと言われる)ワールド・トラベル・アワードの食部門において、ペルー料理は2012年から2023年まで11年連続で最優秀賞に選ばれています。そして、世界のベストレストラン50に首都リマにある「セントラル」が2023年1位に選ばれました。まさに美食に国です!
なぜペルー料理は美味しいのか?
数々の食材の原産地がペルー・南米であることも1つの理由かもしれません。私たちが普段食べている、トマト・じゃがいも・とうもろこし・唐辛子・ピーマンの他 スーパーフードとして有名になったキヌアも南米アンデスの高地が原産地です。最近日本で人気のじゃがいも「インカのめざめ」もペルーの名前がついていますね。ペルーのインカのめざめは日本のものより甘くて色も違うそうです。余談ですが、25年くらい前に日本でインカのめざめを食べた時は、確かに今売られているものより色が濃いオレンジでした。あれから、日本でいろいろと品種改良があったんでしょうね。
驚くのは、ペルーではじゃがいもの種類が何十種類もあるそうです。日本に来てじゃがいもの種類の少なさに驚いたそうですよ。
もう1つの理由。それは歴史的、政治的背景です。
ペルーは侵略・移民・奴隷・開拓などの多様な形で、スペインやイタリア、ドイツ、アフリカ、中国、日本など世界中の人たちを受け入れてきました。原住民の人たちの食文化に世界各国の美味が取り入れられ、融合した結果がペルー料理といえます。
そう考えると、ペルー料理に納得がいきます。名前だけみるとスペインやイタリア料理っぽいもがったり、アフリカに少し寄っていたりするものが見られます。調理方法が中華っぽかったり!
知れば知るほど奥が深い!!
このイベントを通じて、日本の皆さんにもペルーの魅力を知って欲しいと心から思ったと同時にペルーと日本は関わりが深いのに、なぜ情報が少ないのだろう?とも思いました。ペルー人曰く「政府のせいで」とのことですが。。。
次のブログではコーヒーのお話もしたいですね。本日はここまで。
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