ピトロッホリーから近いブレア城、ここは「公爵」様のお宅だったのです。公爵、侯爵、伯爵、男爵、など色々あってどれがどれだかよくわからなかった私でしたが、公爵が一番上の位だと知りました。(ダウトンアビーで学びました)
このお城は10代公爵が亡くなる前日にトラストにすると公開し、今の状態になったんだとか。12代は陽光溢れる南アフリカ在住で、今も一年に数回ここにいらっしゃるだけだそうです。
何がすごいって、入口を入ってからの並木道。歩くと20分くらいかかるそうです。
並木道を抜けるとお城が見えてきます。スコットランドにしては珍しい白いお城です。
ここは戦うためのお城ではなく、公爵さまの住まいなんだと外観から納得しました。
お城の中は歴史を感じる内容なのですが、マレー家の継承は困難な道を究めた結果。10代公爵のイアン・マレーが慈善団体をたちあげ、城を含むエステート全体をトラストの管理にすると英断をしたのです。第10代公爵の願いは、爵位の継承よりこの歴史、文化、自然が一体となったアソール・エステートをスコットランドの社会遺産としてそのままの姿で継続することでした。従って、現在のアソール公は公爵の爵位はあってもエステートを持たず居所はブレア城ではありません。
アソール・エステートは、全面積約582㎢で東京都の27%の面積があります。内訳は農地が35%、森林が10%、ムア・ランド(荒地)が54%、その他1%。慈善団体とはいってもエステートは経営して行かなければならず、アソール・エステートは、観光、農業、林業、ムア・ランド・マネージメント、不動産業(賃貸と開発)、発電の6つの事業を行っています。
観光の中心はブレア城で、城内や広大な庭園の見学に年間10数万人が訪れます。城内には120以上の居室があるそうですが、その中で中心となっている約30室が見学できます。入口のホールはカロードンの戦いで使われた盾、銃剣付先込式の歩兵銃や剣が展示され、応接間はスコットランドの中で最も素晴らしいものの一つと言われ、由緒ある家具が多いので目の保養にどうぞ。公爵家の住まいだったこともあり、ドレスも見ごたえがあります。
もう1つ。日本の皇室と縁があり、昭和天皇や上皇ご夫妻がお泊りになったことがあります。
30室をまわるとさすがに休憩したくなります。城内にカフェがあるので、スコーンと紅茶で一息ついてください。また、歩く元気がでたら!是非お庭の散策をしてくださいね。ヘラクレスが皆さんをお出迎えしてくれます。
他にも彫刻がいくつかあるので、探しながら散歩すると楽しいですよ♪
その後は…ブレアアソール蒸溜所でウイスキーの作り方を学びましょう!
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