血の匂いとハリーポッター

ハリーポッターファンが必ず目指す場所が2か所あります。1つはエレファントハウス、2つ目はビクトリアストリートです。

エレファントハウスはJ.K.ローリンズが「ハリーポッター」を執筆した場所と言われ、ローリング自身も公認したカフェです。しかし、本家はニコルソンカフェでした。残念ながらそのカフェは「ハリーポッター」が世界的に有名になったころ閉店してしまったのです。私がニコルソンカフェへ行ったのは1996年、ローリンズがエディンバラに引っ越してきたのが1993年ですから、どこかでニアミスしているかもしれませんね。

その頃からエレファントハウスは人気のカフェでした。アートスクールの学生の作品を展示販売していたり、入口近くにはPCが使えるシートもありました。なにより私が好きだったのは、窓から見えるお城の景色と、象のモチーフが飾られている厚みのあるテーブルや椅子でした。本を読みながらいただくティーケーキは最高でした!そんなお気に入りのカフェも2000年を過ぎた頃から観光客で溢れかえるようになって、少し寂しい想いをしたのを覚えています。カフェの裏がグレイフライアーズ・カークヤードなので、「ハリーポッター」を執筆したと言われれば納得する場所です。残念ながら、2021年に火事で部分的に燃えてしまってから現在まで一時休業中になっています。

     

次は魔法の道具を買いに行きましょう♪

ビクトリアストリートはダイアゴン横丁のモデルになったと言われていますが…

途中にあるのがハリーポッターファンの目的地です。

   

魔法の杖からフクロウ、かえるチョコレートまで!品揃えは豊富なようです。

他にもハリーポッターにまつわる場所はたくさんありますが、今日はこのビクトリアストリートにつながるグラスマーケットについて紹介したいと思います。グラスマーケットの歴史も絶対ハリーポッターのお話に影響していると思いますよ。

   

今のグラスマーケットは、その名のとおり週末にオーガニック食品や古着、アンティークのマルシェが開催されたりパフォーマーが演奏したり踊っていたり。レストランやパブが集まっていて賑やかで明るい場所です。確かにマーケットという名前っがついているとおり15世紀から牛や馬の市場でした。グラス=草は売り物ではなく、売り物の家畜が食べる物からとった名前だそうです。しかし、17世紀から公開処刑場にもなった場所なのです。特に有名なのは、17世紀後半にカヴェナンターと呼ばれる長老派教会を支持した人々が、ここで100人以上死刑になりました。歴史的にみると彼らの運命は皮肉な結果と言われるのですが、イングランドと宗教の話になるので次の主人公に移りましょう。

1724年にマギー・ディクソンという女性が絞首刑になりました。婚外子を身ごもり死産だったため、赤ん坊を川に流そうとしたら「赤ん坊殺し」とされてしまったのです。マギーの遺体を故郷のマッセルバラ(エディンバラの東10キロくらいの場所)に運んでいる最中、棺桶がガタガタいうので開けてみたら、彼女が生きていたというお話です。しかも、棺桶から起き上がってマッセルバラまで自分で歩き、その後40年生きたそうです。神様は見ているんですね!

このグラスマーケットに面して「ラスト・ドロップ(最後の一滴)」という名前のパブがあります。囚人たちが死刑になる前に最後の1杯を飲んだパブ、と伝えられています。ただ、パブの看板によるとドロップは一滴ではなく落ちるドロップだとか。首に縄をかけられた囚人が落ちる=死ぬことを意味しているそうです。

だからこの街は幽霊伝説にことかかず、ゴーストツアーもたくさんあるわけです。

↑↑ランプの横の看板に絞首刑の縄がデザインされてます

グラスマーケットからビクトリアストリートにかけて、レストラやパブがたくさんありますが、昼間はグラスマーケットでアイスクリームを食べるのもおススメします。夜は思う存分パブクロール(パブのはしご)を楽しんでください。ちなみに、たまにスタンプラリーもやってますよ。日本人は大抵途中でギブアップしますけど(笑)だって1晩でやりきるスタンプラリーなんですよ。1パイントのビールを頼んでスタンプをもらい、それを何件も回るんです。たしか10件だったような…

パブに通うためのシステムがあるエディンバラのお話は、いつかしたいと思います。

◎◎◎

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