今でこそエディンバラはハリーポッター(J.K.ローリング)が創作された街として有名になりましたが、もともとたくさんの作品と関わりのある街なんです。子供の頃、怖いけど人間ってそんな風に変われるんだろうか?とも考えたお話。「ジキル博士とハイド氏」を書いたロバート・ルイス・スティーブンソン(「宝島」も彼の作品です)、「フランケンシュタイン」のメアリー・シェリー、「ガリバー旅行記」のジョナサン・スウィフト(エディンバラで執筆したと言われています)、「シャーロックホームズ」のアーサー・コナン・ドイルはエディンバラで生まれました。
ちょっと、ダークな感じのお話が多いと思いませんか?エディンバラの黒歴史を知ると納得できます。他のヨーロッパの国と同様にペストの流行や宗教問題、魔女狩りなどが行われてきたのです。現在メインストリートに沿ってあるプリンセスストリートガーデンと呼ばれる公園も、昔は大きな池だったそうです。そして、魔女狩りの犠牲になった女性が沈められたそうです。ペストの流行時には、亡くなる人が多すぎて埋葬する場所もなかったとか。おまけに、エディンバラ大学の医学部は昔から有名だったようで、研究用の検体がいつも必要だったようです。そのために、大学から近くの墓地には地下道が繋がっていて、頻繁に遺体が運ばれていたそうです。
プリセスストリートガーデンの芝生の下には、今でもすぐに遺骨が見つかるくらい骨が埋まっているとか!!ガイドさんの話を聞いたり本を読んでみて、「絶対ありえるな」と妙に納得してしまいました。
そんな背景があるからこそ、子供がゾッとして、でも切なくて悲しいお話が生まれたのではないかと思います。それは無数にあるクローズにも関係があります。
エディンバラには多くのクローズと呼ばれる小道があります。建物の中を通り抜けるこの小道は場所によっては人1人通れるほどの幅の広さだったりします。いろんな場所の抜け道となるクローズはとても便利ですし、こんな所に抜けるんだ!という発見もあります。また、クローズを通して見える景色は雰囲気があって素敵です。別の見方をすると、忍び寄ったり隠れたりするのにも便利だったということです。
最後にスコットランドの国民的作家をご紹介します。サー・ウォルター・スコット(詩人、小説家)彼の銅像はスコッツモニュメントとしてエディンバラの中心部に鎮座しています。もう1人はロバート・バーンズ(詩人)日本名「蛍の光」のもとになったオールド・ラング・サインの作詞をした人物です。
エディンバラの美しい街並みを散歩しながら、この街で生まれたお話を想像してみるのも楽しいですよ。ペニシリンやクロロホルムを発明した場所ですから。
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